天体望遠鏡が欲しい!

失敗しない望遠鏡の選び方
INDEX
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1.屈折望遠鏡か反射望遠鏡かを決めます。

2.経緯台か赤道儀かを決めます。

3.何が見たい(したい)かを考えます。
屈折望遠鏡はすっきりとした見え味で惑星や月の観察に最適です。メンテナンスも簡単で最初の望遠鏡にお勧めです。 レンズの代わりにミラーで光を集める反射望遠鏡は値段の割りに大きな口径を得られます。光の淡い星雲星団の観測に有利です。望遠鏡は口径が大きいほどよく見えます。写真撮影時にも色収差がありません。 写真撮影を考えているなら赤道儀です。ウエイトなどがあるため経緯台より重くなりますが、ワンハンドルで星を追えます。倍率が高くなるほど視野が狭くなり、地球の自転による星の移動が早くなります。

口径6cmの屈折経緯台で見た土星のイメージ。初めて見たときは結構感動します。 口径8cmの屈折望遠鏡で見たときの木星。本体の縞模様とガリレオ衛星がはっきりと見えます。 口径20cmの反射望遠鏡で70倍ぐらいで見たときのかに星雲(M1)のイメージ

おすすめ天体望遠鏡 目で見て楽しむ
フリーストップで作りのしっかりとした使いやすい望遠鏡です。すっきりとした見え方でオールマイティーに使えます。外に出してすぐに観測を始められます。 星雲星団の観望にぴったりです。ベテランのちょい見用としてもも定評があります。反射望遠鏡は外気温に馴染ませることが必要。 軽量で子供用としてもおすすめ。9cmの割りに値段が安い。付属アイピースも現在主流のアメリカンサイズ。 鏡筒が短いのでベランダで使うのに最適。背も低くできるのでひさしがあっても空を広く使えます。
ドブソニアン望遠鏡

格の割りに大きな口径が得られ、驚くほど良く見えます。30cmでも10万円程度で購入でき、ディープスカイを楽しみたい方にはおすすめです。重量があるため移動に車が必要なこともあり、どちらかというと大人向けの望遠鏡です。導入も楽しみの一つですが、面倒な方には自動導入付きも出ています。光軸調整をする必要があるため、初心者向きではありません。

おすすめ天体望遠鏡 写真撮影を楽しむ
将来的に撮影を考えている方に最適。自動導入や追尾モーターなど拡張パーツが利用でき、目的にあわせたシステム拡張を楽しめます。ただしこの鏡筒を使用しての写真撮影は色収差が出ます。 追尾、自動導入付でガイド撮影や拡大撮を楽しめます。また自動導入装置でほとんどのメシエ天体を見ることが可能なので見て楽しみたい方にもおすすめ。 本格的な写真撮影を楽しめます。また反射望遠鏡は色収差がないため、すっきりとした画像を得られます。撮影にはマルチプレートやガイド鏡、ヒーターなどのオプションが追加で必要です。 経緯台としては少々高額ですが、EDレンズの採用によりとてもパリッとした良質な像を得られます。反射式よりもウエットな撮像が魅力です。月面撮影や彗星、二重星などの眼視観測にも最適です。

買ってはいけない望遠鏡

高倍率を売りにする望遠鏡

ファインダーのない望遠鏡

微動装置のない望遠鏡

性能に疑問のある商品
実質有効倍率(きれいに見られる倍率)はレンズの口径(mm)の2倍まで。8cmなら160倍、10cmなら200倍が限界です。ちなみに8cm程度の望遠鏡で土星を見るなら50倍〜150倍ぐらいがきれいです。倍率で選んではいけません。

よほどの低倍率(10倍程度)でない限り星を捉えるのは困難です。子供用望遠鏡として手軽に販売されていますが、これをもらった子供は悲劇です。双眼鏡程度に景色でも楽しみましょう。上下さかさまになりますが・・・

5倍程度のファインダーをしっかりと合わせておけば、50倍以下なら楽しめますが高倍率には向きません。等倍のスポットファインダーでは導入に苦労します。貧弱な架台では揺れに弱く、きれいに見られません

15cmといいながら実際には13cm以下の性能しかない望遠鏡。この製品は斜鏡などのパーツが10cm用のためカタログに誇張されている15cmの性能はありません。もちろん割り切って使うならOK


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